交差点の事故!過失割合とは?わかりやすく解説いたします。

交差点は事故が多い

交差点上で起きる交通事故では多くのケースで被害者と加害者の二者が生じますが、加害者側に全部の責任があるとされるケースは少なく、大抵は被害者側にもいくらかの責任があることが多いです。事故について被害者と加害者がそれぞれどの程度責任を負うのかは大きな争点となりますが、大半のケースでは当事者が契約している損害保険会社の担当者が、実際の事故の状況を十分に考慮して負うべき責任の度合いを決めます。この責任の程度を割合で表したものを過失割合といいます
過失割合を決める際にはまず、過去の交通事故に関する裁判の判例を参照して基準割合を決めます。参照するといっても判例そのものを調べるわけではなく、判例をもとに賠償額の算定方法や基準がまとめられた書籍から類似したケースを見つけて決定しています。主に用いられている書籍は赤本、青本、別冊判例タイムズの3種類です。別冊判例タイムズは2014年7月に発売された「民事交通訴訟における過失相殺の認定基準」という副題がついている書籍のことで、最寄りの書店で注文することができるほか、一部のインターネットショッピングサイトでも取り扱っています。赤本と青本はどちらも表紙の色からつけられた俗称で、赤本の正式なタイトルは「民事交通事故訴訟損害賠償額算定基準」、青本は「交通事故損害額算定基準」で、どちらも発行元の公益財団法人が入居しているビルに行くか、FAXで購入申込書を送付することで手に入れることができます。
交差点で起きる交通事故には大きく、車と歩行者によるものと、車同士によるものに分けることができます。まず、車と歩行者の交通事故については車側がほとんど責任をおう形になることが多いですが、稀にそうはならないケースもあります。例えば、横断歩道上で歩行者が車にはねられる事故が起きたとき、歩行者用の信号が青で車側の信号が赤だったとすれば基準割合は車側が100となりますが、歩行者側も車側もどちらも従うべき信号の色が赤だった場合は、歩行者側が20、車側が80と基準割合が変わります。しかし、歩行者側が赤信号で横断歩道に進入し、車側が青信号で交差点に入ってきたときに事故が起きた場合は、歩行者側の過失が大きいとされ、基準割合は歩行者側は70、車側は30となります。

さらに複雑なケースも

一方、車同士の事故については歩行者がからむ事故のように簡単にはいかず、事故の状況によって過失割合が大きく変わってきます。例えば、交差点上で車Aが直進を、車Bが右折をしようとしていたときに事故が発生したとすると、このとき両方の信号が青だった場合は過失の基準割合はAが20で、Bが80となりますが、両方とも黄信号のときに進入して事故に遭遇した場合は車Aの方にも相応の過失があるとみなされ、基準割合はAが40でBが60となります。さらに、車Bが信号が青の状態で交差点に進入し、そのあと黄か赤に変わって右折を開始しようとしたときに直進車Aにぶつかった場合は、車Aが進入してきたときの信号が黄色であればA側に70、赤であればA側に90の過失があるとみなされます。
このように、交差点で事故が起きた時の当事者の過失割合は、事故が起きる直前の行動において法令で定められている交通マナーが遵守されていたかどうかで左右され、マナー違反が多ければ多いほどより多くの責任があるとされて賠償額に反映されます。また、当事者がお互いにマナー違反をしていた場合は、より違反の内容が重大な方が責任が重くなります。損害保険会社の人たちによって決定された過失割合には多くの当事者が同意をしていますが、納得がいかない場合は調停や訴訟の手続きを行い、裁判官に過失割合の決定を委ねることができます。

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