交通事故でむちうちになった場合の慰謝料の相場は?増額のポイントも解説

解決

交通事故に遭った場合、身体的な被害としてあらわれやすい症状にむちうちがあります。むちうちとは、外部からの衝撃により、首がむちのように不自然にしなってダメージを受けるという症状です。このむちうちは、交通事故の慰謝料を請求する際、非常に重要な要素となり金額に大きく関わってくる可能性があります。むちうちの慰謝料の費用相場は、慰謝料の種類と算定基準の種類によってそれぞれ異なります。

慰謝料の種類

慰謝料の種類は「入通院慰謝料」と「後遺障害慰謝料」の2種類があります。入通院慰謝料とは、むちうちにより入院や通院をした場合、それによる精神的損害に対して請求するお金のことです。後遺障害慰謝料とは、むちうちにより後遺障害が残ってしまった場合に、精神的損害に対して請求するお金です。なお、後遺障害にはさまざまな等級がありますが、むちうちによる後遺障害は「12級13号」あるいは「14級9号」に分類されます。おおまかに言うと、12級13号は事故と関連性のある他覚症状が認められるような状態、14級9号は症状の出ている部分と事故との関連性が12級13号のレベルよりは不明瞭であるような状態です。12級13号の方が認定されるケースが少ない傾向にあります。

慰謝料の算定基準

次に算定基準の種類です。「任意保険基準」「自賠責基準」「裁判基準」の3つがあります。自賠責基準は、加害者が任意保険に入っていない場合や被害者にも過失がある場合などに用いられる基準です。任意保険基準は、加害者が任意保険を使用する場合などに用いられる算定基準です。裁判基準は、過去の判例などを基にしている算定基準のことで、弁護士に依頼した場合に用いられることから「弁護士基準」とも呼ばれています。

このような点を前提に、具体的な慰謝料の相場額をみていきましょう。まず入通院慰謝料の場合です。自賠責基準は算定方法が決まっており、通院した日数を2倍した数、あるいは通院した期間の、どちらか少ない方に4,200円を乗じた金額が相場となります。例えば、実際通院した日数が30日、通院した期間が3ヶ月なら、30日の2倍の方が少ないため、こちらが適用されます。30日×2×4,200円で、25万2,000円が慰謝料の相場額ということになります。次に任意保険基準です。任意保険基準は各保険会社の中で基準が決まっているため、具体的な算定方法を知ることはできませんが、大体自賠責基準と同じ金額が相場になると言われています。裁判基準の場合は、通院期間と入院期間により、相場額が決まっています。他覚症状の有無によって金額が異なりますが、例えば自賠責基準で出したケースで考えると「通院機関3ヶ月・入院期間0ヶ月」は、53~73万円ほどが相場額となります。

後遺障害慰謝料

後遺障害慰謝料の場合は、算定基準に加え、等級の種類によって相場が変わります。自賠責基準は12級13号で93万円、14級9号で32万円が相場額です。任意保険基準は各保険会社の基準によるものの、自賠責基準額と似たような金額が相場と考えられます。裁判基準では、12級13号は290万円、14級9号は110万円が相場額となります。こうしてみると、慰謝料の相場額にはかなり大きな幅があるとわかります。

慰謝料増額のポイント

これらのことを踏まえながら、慰謝料を増額するためのポイントを考えましょう。最大のポイントは、弁護士に依頼することです。入通院慰謝料でも後遺障害慰謝料でも、裁判基準は相場額がかなり高く、自賠責基準の2~3倍にもなっています。裁判基準は自分で慰謝料を請求する場合には適用できません。また、状態に見合った慰謝料を受け取るためには、正しい対処をしていく必要がありますが、弁護士に依頼すれば的確なサポートをしてくれます。自分の判断だけで行動するより、法律の専門家の意見を聞きながら行動した方が良い結果になる可能性もあります。総合的に考えながら、しっかり慰謝料を受け取れるような方法を選びましょう。

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