子供が飛び出し交通事故に!被害者が知っておくべき「過失割合」とは?

小学生

慰謝料の額を左右する「過失割合」

「過失割合」という言葉を聞いたことがある人は多いと思います。ですが過失割合について詳しく知らない部分もあるのではないでしょうか?例えば過失割合は5パーセント単位で割り出します。「2対8」や「3対7」といった10パーセントずつではなく、「25:75」といったようにやや細かい数字になることも少なくありません。

なぜ最初にこの説明をしたかというと、子供の飛び出し交通事故の過失割合は、大人同士の交通事故の過失割合に比べて複雑な計算になりやすいからです。横断歩道があったのかなかったのか、信号機の色は何だったのかなどといった状況だけでなく、子供自身が関わってくるのです。

「過失」とは「不注意による過ち」を指します。不注意という指摘を受けるには、前提として注意すべき事柄を理解している必要があります。この理解力がない子供の場合、過失割合を低く計算します。

過失割合の焦点となる子供の「事理弁識能力」

子供の飛び出し交通事故の過失割合は、子供の年齢が大きく関係します。「事理弁識能力」が子供に備わっているかどうか検討する際、大きな基準となるためです。

事理弁識能力とは、一言で言うなら判断能力のことです。例えば、公園でボールで遊んでいて、そのボールが道路に転がったので走って取りに行こうとします。その際、もしかしたら車が来るかもしれないからいったん停止して確認しようと考えられるかどうか、ということです。

裁判所の見解では概ね、5、6歳以上の子供には事理弁識能力が備わっていると考えられることが多いです。ただし一律に年齢による線引きがされているわけではなく、その子供の能力を検討して、事理弁識能力の有無を判断します。

事理弁識能力があるからといって、大人とまったく同じ過失割合ということはなく、13歳未満であれば大人よりも5パーセントから20パーセント過失割合が少なく割り出されます。

過失割合0パーセント?幼児の場合

先程、事理弁済能力について説明したので、こう疑問に思った人もいると思います。事理弁済能力が物事を判断する能力を指すのであれば、ボールを追いかけていきなり車道に飛び出してはいけないとまだ判断のつかない幼児の場合は、過失を問われないのではないか?つまり過失割合0パーセントということもあり得るのでは?という考え方です。

まず第一に「幼児」とは、道路交通法において6歳未満の者のことを言います。6歳以上13歳未満の者は「児童」です。幼児に事理弁済能力がないという裁判所の判断はあり得ます。しかし、そのような判断能力のない幼児を監督していなかった保護者の責任が問われます。

幼児には過失はなくとも、保護者には過失があったということです。先程の例えで言うなら、車道のそばでボールで遊ばせていて、しかもちゃんと見ていなかった保護者が悪いと考えられるのです。

つまり事理弁済能力のない幼児の飛び出し事故の場合でも、過失割合が「0:100」のようになることはありません。

子供の事故の目撃者がいれば名前などを聞いておくこと

過失割合は当然、子供の年齢だけでなく、交通事故の状況によっても変動します。同じ子供の飛び出し事故であっても、運転手側と子供側の過失の度合いが変わってくるためです。

例えば、急に子供が車道に飛び出したのであっても、赤信号であった場合と黄信号だった場合で変わってきます。

注意したいのは、子供と運転手の事故状況の証言が食い違うことが少なくないということです。大人同士でも事故状況の証言がぴたりと一致することは難しいかもしれません。まして事理弁識能力が備わっていない幼児ならなおさらでしょう。

ドライブレコーダーがあれば重要な証拠となるのですが、そういったものもない場合、車の損傷具合や道路状況、そして目撃者の証言が大切になってきます。

もし子供の飛び出し事故の目撃者がいた場合は、その人の名前と住所と連絡先を聞いておくと良いでしょう。後々過失割合の判断に有利に働くかもしれません。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

今回は、「子供が飛び出し交通事故に!被害者が知っておくべき「過失割合」とは?」をテーマに、解説いたしました。

子供はまわりが見えずに飛び出すことがあります。大事なお子さんが事故に遭わないように、日頃から親御さんからの注意喚起が必要だといえるでしょう。

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